ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション

偉大なスパイ俳優(を実生活で演じていた本物のスパイ)を父に持つ、ブレンダン・フレイザーのスタントマン・DJは警備員の仕事をクビになり、同じくワーナーをクビになったダフィー・ダックと拉致された父を助けにラスベガスへ向かう。一方何だかんだ言ってダフィーが必要なバックス・バニーはダフィーをクビにしたことで自分がクビになりそうなワーナーコメディ部長のケイトとともに彼等を追うが……というお話。
こちらもすごいすごい。全編是リスペクト魂の塊。ワーナーアニメのキャラを次々にここぞというところで登場させるだけでなく、普通にやったんじゃ寒いだけのワーナーアニメ風ギャグをちゃんと笑えるような形で再現し取り入れているのが偉い。CGキャラと生身キャストが等しくそんなギャグシーンの中に置かれるので、しまいには生身キャストまでアニメに見えて来るくらい。慌しい展開と小ネタの数々に引きずられて最後まで楽しく見られた。いやあ満腹満腹。
“世界一ブルー・バックの似合う男”ことブレンダン・フレイザーは本人役までこなしてさすがの好演。ワーナーアニメキャラを演じる声優陣も勿論素晴らしい(オリジナルと同じ人なのかどうかわからないのだけど)。“ボンド俳優”役の元ボンド俳優ティモシー・ダルトンもかっこいいし、楽しそうでいいですな。他、マシュー・リラードが『スクービー・ドゥー』のシャギーと共演してたりと言った愉快なカメオ出演もたくさん。