感染/予言

ジャパニーズホラーの第一人者達による二本立て企画「Jホラーシアター」の第一弾。なんかもうこの企画だけで全て許すという気になってしまう。公開前から二作ともにハリウッドでリメイク決定というわけのわからん事態さえ気にならない。とは言え、出来自体はそれほどでもないかな。以下各編の感想。
「感染」経営が逼迫しスタッフもロクなのがいないひどい病院内で“意識”に感染する病原体が感染を広げていく、というお話。グロシーン満載、と言うより「グロシーンが来そう」シーン満載ながら、そこかしこに配置された「いかにも生理的嫌悪感を催させてくれそう」アイテムが爆発しきらないのが残念。オチも部分的には面白いことやってると思うのだけど、いかんせんゴチャゴチャしすぎ。キャストでは南果歩の不気味さがB級ホラーっぽさを醸し出していていい。逆に星野真理は失笑物になってしまってる出演場面がいくつか。
「予言」つのだじろう恐怖新聞』を原作とする、恐怖新聞絡みの事件で娘を亡くし、離婚した元夫婦の元に再び恐怖新聞が届き出す、というお話。『リング』の四番煎じくらいに見えるという点で、悪い意味でJホラーっぽい。紙がカサカサいう音で怖がらせるのは新機軸で面白いけれど、やはり基本的に新聞紙を怖がれというのは無理がある。オチも安易すぎ。そして可哀相なのはほぼ全出演者が大根なこと。堀北真希は可愛いけれど出番が少ない。小野真弓は本当に「出てるだけ」。