ヘルボーイ

ひょんなことからブルーム教授に拾われた魔物ヘルボーイは大きくなり、戦闘員としてFBIの超常現象調査局で働いていた。ある日いつものように魔物殲滅に出かけたヘルボーイは、その事件の裏に自分が生まれるきっかけを作った怪僧ラスプーチンの復活があると知る……というお話。
楽しーい!そして萌え!やはりB級SF(?)アクションはこうでなくちゃ。『X-MEN』はストーリーが根暗すぎていまいち楽しめなかったって人はこれを観るといいと思います。観ながら何度か「『リーグ・オブ・レジェンド』もこうだったら……」と考えてしまったのは秘密だ。
まず何がいいって、キャラクターの造形が素晴らしすぎる。予想以上にお茶目なキャラとして設定されていたヘルボーイを始め、味方キャラに関してはほぼ完璧と言っていい。その分敵方のキャラが弱いのだけど、味方側のドラマに集中させられるあまりほとんど気にならないという事態まで発生している。観客を巧ーくくすぐる伏線を残らずズバンと回収してくれる小気味よいストーリーも最高。ボス戦が若干呆気ないけど、その分細かいキャラ描写でグッと来させてもらった。例えば半魚人エイプが念動発火能力者リズに向かって手のひらを押し付けてみせる場面、後半指揮を取ることになるマニングがヘルボーイにマッチを差し出す場面なんかは、大げさに言えば感動した。
キャストも最高。主演のロン・パールマンがいいのは当然として、個人的に気に入ったのはマイヤーズ捜査官役のルパート・エヴァンス。爺むさい髪型と頼りない表情が実によく似合って好感度高い。エイプ役ダグ・ジョーンズも笑えるほどに好演。