キング・アーサー

ローマ軍下にあるサルマート軍の司令官アーサーは、15年間の兵役の末、やっと自由になる前に最後の指令を下される。何とか指令をこなして戻ってきた彼等の前に、また新たな敵が……というお話。何とまあ、盛り上がらないことか。そもそも円卓の騎士達はローマ軍にいいように使われてましたー、ってあたりがまるで描写されないので最後の戦いに望むに当たっても悲壮感まるでなし。戦闘シーンにしたって迫力皆無で、矢が飛んでいく所とか投石シーン一つ取っても『トロイ』(→感想)どころか『タイムライン』(→感想)にすら負けているってんだからお粗末なものでしょう。
クライヴ・オーウェン演じるアーサーは常に目がどんよりしてるせいで“理想に燃える英雄”と言うよりはただのアブない人にしか見えず。ランスロット役のヨアン・グリフィズはいい男なんだけど表情がオーバーアクト気味なのが辛い。見所は王妃グウィネヴィア役キーラ・ナイトレイの最強っぷりくらいか。キーラ強い……。やおい的にはもう全然萌えなくてがっかり!やたらと捕虜の少年に入れ込んじゃうダゴネットはちょっと可愛かったけど。