シュレック2

前作(→感想)で結婚した二人がフィオナ姫の生まれ故郷を訪ねてみたら、予想通りシュレックは王様を始めとして大不評を買ってしまい、その反応にフィオナも落ち込み、それを見て自分が怪物じゃなかったら……と悩むシュレック。一方、妖精のゴッドマザーは二人の仲を裂こうと画策し……というお話。
これまた素晴らしい。前作は、やりたいことはわかるし面白い試みだとも思うもののちょっと強引な感がある、という印象だったのだけど、今作は前作とほぼ同じテーマでもそこへ持っていくやり方がすごくスムーズ。前作のエンディングには納得がいかなかった僕も今回は納得して、泣けたもの。終盤の結婚記念舞踏会にいろいろ乱入して来る場面も絵面に宿った迫力と間抜けさが強力で、手に汗握ってしまった。いろんな映画のパロディやらアンチ・ディズニー関連のギャグも前作よりずっとスマートで面白い。ぶん投げられるアリエルに冒頭から笑ってしまった。
声の出演では妖精のゴッドマザー役のジェニファー・ソーンダースという人が歌も喋りもやたらチャーミングで惹き付けられた。娘想いの王様役のジョン・クリーズも泣かせる(これは脚本のせいかな)。新キャラ・長ぐつをはいたネコはそれほど可愛くなかったけれども上手く配置したな、という感じ。可愛かったのはやはりドンキー!こういうエディー・マーフィーは好きだ。