セントラル・ステーション

これも“いい話”系の映画か。リオで字が書けない人の手紙を代筆(でも投函はしない)を仕事にしている主人公のおばさんは、突然事故で母親を亡くし孤児になってしまった自分の客の少年がなんとなく気にかかり、家に連れ帰る。二人は少年の父親を訪ねる旅に出ることになり……というお話。
ちょっと捻くれてるけどひたすら無邪気で健気な少年と、少年にだんだん入れ込んでいってしまい、荒んだ心が癒され……みたいなことになってるおばさんのやり取りがとても微笑ましい。いろんな人と出会い別れるロードムービーっぽい部分も、風景が綺麗な上ちょい役の人達までみんな微妙なニュアンスの演技をしていて飽きずに済んだ。ラストシーンはどうも決め手に欠ける感じかな。お兄ちゃん達が出てくる展開はいいんだけど。しかしこれ、性別が逆(おじさんと少女)だったらツボだったろうなあ。惜しい。
靴磨きをしててスカウトされたとかいう少年役の男の子はやたら可愛くて妙な色気まであり、眺めてて飽きない。おばさん役の女優さんの喋り方も巧いんじゃないだろうか。まあ、僕は萌えてたのは二番目のお兄ちゃんなんですが。