セイブ・ザ・ワールド

表向きコピー機の販売員、実はCIA捜査官のスティーブは息子の結婚を控え、新婦の両親と会う。が、新婦の父で足専門医のジェリーに不審がられ、結婚が取り消しになりそうに。スティーブはジェリーに話を付けに行くが、そこへFBIの追っ手が……というお話。諜報員アクションが派手さに欠けていて、このへん『スパイキッズ』くらい荒唐無稽にやってくれたらもう少し面白かったかも。とは言え、二つの家族が一つになる様はなかなかハッピーで、ギャグにも危惧していたような寒々しさはなく(結構笑えた)、わりあい後味のいい映画だった。音楽がやたらとダサいのは狙ってるのかな。
と、ここまでのことはどうでもよくてここからが本題なんですが、とりあえずオヤジ趣味のあるヤオイスト諸兄に自信を持ってお薦め!します。マイケル・ダグラス演じる絶倫オヤジ(S担当)がアルバート・ブルックス演じる神経質オヤジ(M担当)を虐めたりなだめたりする素敵な触れ合いの図に僕の胸は高鳴りっ放し。しかもブルックスって『ファインディング・ニモ』でマーリンの声演ってた人なもんで(その上役柄もマーリンとかぶってる)、この人が何か喋るたびに頭の中でマーリンの名を叫んでしまい、ちっとも心が休まらなかった。ああ、満腹満腹。いいオヤジ映画だった。