カレンダー・ガールズ

イギリス田舎町の婦人会の元気なオバさんが、夫を亡くした親友のために自分達がモデルのヌードカレンダーを作ろうと思い立つ、という、実話を基にしたお話。まあ全て予想範囲内ながら、カレンダーが出来るまでのいきさつが語られる部分は何気なくハッピーな感じでそこそこ楽しめる出来。が、そこからがあまり良くなかった。「調子に乗る主人公→周りとの関係がぎくしゃく→改心」という流れの見せ方が巧くないのだ。バシーンバシーンとわかりやすく展開させてドカーンとハッピーエンドに持っていけないものか。むくれちゃった息子との関係修復ドラマがあれだけって、そりゃないだろう。夫に浮気されてる女性のエピソードの扱いも素っ気無いし。これじゃ主人公はもっと痛い目に遭うべきだったのでは?とか思ってしまう。
婦人会のオバさん方を演じる女優陣はみんな自然な演技でそれっぽく見えて良かったと思う。概ね影が薄い男優陣の中で印象に残ったのは、真面目であまり融通のきかなそうな雰囲気が魅力的なカメラマン役のジェラルディン・ジェームズ、整いすぎてちょっと崩れちゃったみたいな顔の主人公の息子役ジョン=ポール・マクレオドあたりかな。