クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち

前作(→感想)に引き続き登場のニーマンス警視と前作のマックス刑事からバトンタッチした血の気の多い若手刑事レダ、それにキリスト教に詳しい女刑事マリーの3人が十二使徒と同じ名前・同じ職業の人間が次々に殺される謎の事件に挑む、というお話。うわ、すげーつまらん。これはあれだ。刑事ドラマだな。それもやたらにドッカンドッカン爆発する類のやつ。クライマックス、主人公等は絶体絶命のピンチに見舞われ……ってお前らバカすぎだろ!しかもそれを切り抜ける手段がまたぶっ飛んでいる。そして危機を脱した途端平和な音楽が流れ出すアホ臭さ。おどろおどろしく提示される黙示録だの何だのは全部ただの賑やかしなのでくれぐれも怪奇ミステリーを期待なさらぬよう。ツッコミ所満載なのでバカ映画と知った上で観れば万に一つは楽しめることもあるかも。僕もあの「秘密基地」が登場したときは笑いそうになったし。
さて、見る所のない映画は役者の顔を見よう、というわけで、レダ役のブノワ・マジメルはちょっと柄の悪い普通の二枚目。前作のヴァンサン・カッセルにはさすがに存在感で及ばないものの、仔犬っぽいなつき具合がなかなか可愛い。ただ、そのなつく対象であるところのニーマンス役ジャン・レノには僕は毛程の魅力も感じないのでどうにも具合が悪いのだった。マリー役のカミーユ・ナッタはどうでもいい扱い。