ドーン・オブ・ザ・デッド

ホラー映画の傑作と名高い(見てないし知りませんが)『ゾンビ』のリメイク版。グロ映像をわりと苦手としている僕は序盤ちょっと辛い思いをしたのですけど、だんだん慣れてきて予想よりだいぶ楽しめた。冒頭の主人公が車で逃げ回る所は「ゾンビ・ザ・ライド」っていうアトラクションがあったらこんな感じかなー、っていう映像で面白いし、俯瞰カメラがモール周辺を映すとゾンビがごく自然にあちこち群がっていて、おお、今度は「シム・ゾンビシティ」か?ってな映像でこれまた面白い。間抜けな死に方をするゾンビが続出なのも素敵だ。
しかし僕が一番面白かったのは(ダメな所とも言える気がするが)後半のストーリーだな。まるでB級ホラー映画みたいな展開をするんだもの。極限状況なのに愛の告白に走る人がいたり、エンドロール中の展開が蛇足っぽいのまでB級ホラー的。芽生える連帯感やら仲間割れネタも勿論あって、こうなると僕は例によってキャラモノとしての見方にシフトしてしまいます。いやあ、スティーヴは萌えキャラだなあ。まさかやおいをやれるような映画だとは思ってなかったのでその意味でも満足。