ナンシー関『耳のこり』

芸能人がテレビやら何やでした発言を一つ取り上げ、それを取っ掛かりにタレント論やら何やを語る連載をまとめた本の最終巻。この人のテレビに関するコラムは大好きなのです。文庫本はほぼ全部所持。死んじゃってとっても残念。今巻も、「ゴール!」連呼アナウンサーの扱いウザい、内田有紀が何だか変な方向へ、片平なぎさはどうしてこういうポジションに辿り着いたのだったか、松岡修造、実は計算していた!(でもやっぱりそういうことじゃないわけで)、西田ひかるの誕生パーティーって幻だったんじゃないかな、石原真理絵は相変わらず妙、小倉智昭、ヅラをカミングアウト!などなど、盛りだくさんの内容を例によって途轍もなく冷静な視点から、効果的な言葉を選んで語られるテレビ評論はやはし中毒性高し。面白いなあ。
中でも個人的に注目な深田恭子の例の前世話*1の項は面白い。彼女のあの発言のどこがどう面白いのかをさり気なく説明する手管はさすが上手いなあ。あと、全然知らなかった田代尚子アナという人にもこの本読んでチェック欲が沸きまくりだ。もういない人なのかもしらんけど。

*1:彼女は自分の前々世はマリー・アントワネット、前世はイルカ、来世は黒猫であると決めているのです。