キューティーハニー

試写に行って来ました。ハニーと女警部夏子と謎の新聞記者青児が友情を育みながら悪の結社パンサークローに立ち向かうお話。えーと、普通にダメな気が。うわーダメだーって感じでもなく普通にダメなのでわりとダメージが大きかったです。一つ一つのシーンにいちいち緊張感が足りず、ゆるーい仕上がりという感じ。天井を這って来るコバルトクローとか、東京タワーが……!とか、京本政樹がヌーッと……とか(これは違うか)面白い絵面もいくつかはあったけど、全体的に本気な感じが全然しないのは問題かと。もうちょっと特撮モノの様式美みたいなものを利用してみても良かったのでは。
面白いメンバーが集まってるキャストも概ね無駄遣いという感じで残念。ハニー役佐藤江梨子は無邪気っ子喋りが鼻につくし、夏子役の市川実日子はいくら“演技”を求められない映画だからって下手すぎ。と言うわけで、メインキャストの中では青児役の村上淳が気に入った。芝居がかったセリフや仕草が板に付いてる。脇では執事役の手塚とおるがこれまた気色悪い身振りが堂に入ってて良い。全キャストで唯一光って見えた。コバルトクロー役の小日向しえも悪くないけど、あの使われ方では……。
しかしセリフの途中でブチッと切れる不自然極まるカット繋ぎはそういう演出なの?それとも試写段階の不手際ってことなんだろうか(そんなことがあるのかどうか知らんが)。気になるなあ。