コールドマウンテン

風と共に去りぬ』以来の恋愛超大作!ババーン!ということで観て来ました。作劇上の山場でもあんまり盛り上げようとしてなかったり、シーンの終わり方がいちいち「ぶちっ」って感じに中途半端に切れたりするいかにも文芸大作っぽい不親切さはわりと好ましいのだけど、滑らかさというものに欠ける見通しの悪い展開で三時間近くはさすがに退屈かなあ。もうちょっと印象的な画面がたくさんあると良かった。あと、ラブシーン一般の表現が下手だと思った。重要なポイントとなるキスシーンもただ下品なだけに見えたぞ。何と言うか、もうちょっとロマンチックでもいいのでは。
とまあそんな感じでわりと退屈なお話だったので、僕はもっぱら隅々まで豪華なキャスト陣に注目して観てました。メインの3人の中ではニコール・キッドマンが一番輝いてたかなあ。やはり古風なお話とファッションに合った顔立ちの人で。個人的にはジュード・ロウの美しさに期待してたのだけど、そこは今一つ。レニー・ゼルウィガーは普通。脇役ではフィリップ・シーモア・ホフマンの牧師さんがナイスキャラで、早々に退場しちゃったのが実に惜しかった。ジュードとこの人が並んでると意外に絵になって、二人の道行きはヤオイストも納得のほのぼの指数を稼いでたように思う。あと、ジョバンニ・リビージが出てるなんて知らなかった!うーんやっぱりこの人かわいいなあ、目と髪の生え方と輪郭が好きだ。ジョバンニ君を観れただけでかなり満足。