クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ夕陽のカスカベボーイズ

うーん、これはいまいち。今回はしんのすけ達レギュラーメンバーが西部劇の中に吸い込まれてしまうお話なのだけど、話が動き出すまでがながーい、たいくつー。異世界での淡々とした日常に飲み込まれてしまいそうになるっていう筋立てだからある程度仕方ないとは言え、こうまで退屈なだけじゃどうにも。そのへんの展開はもう少し不気味さがあってしかるべきでしょう。
話が動き出してからは何となく乗せられてしまうし、何やら派手なことになっている終盤のアクションシーンは見応えがあるものの、それでもやっぱりストーリーが雑な感じが否めない。一番まずいのはつばきっていうヒロインキャラの扱い。何のフォローもないまま終わってしまってびっくりした。てっきりあの後みんなであの映画を見たら……という展開が用意されてるんだと思ってたがなあ。あと、この子がしんのすけに勇気を貰う、っていうのをもうちょっと強調したほうがいいんじゃないか。何にしろ、いろいろ可哀相なキャラでありました。演じる齋藤彩夏の声は素晴らしいけど(しかしこの人の声って特徴的すぎて使い道が少ないんじゃなかろうか)。