ホーンテッド・マンション

先行上映に行って来ました。えーと、結論から言うとわざわざ先行上映で見るようなもんじゃなかった。つまらんです。まあそのつまらなさも予想してた種類のものなのでそれほど落胆はなかったけども。内容はお化け屋敷映画と言うよりお化け屋敷を舞台にした冒険映画。「ここから出たくばナニナニを探すのじゃ!」みたいにして話が進む。それにしてもぬるーい。いや別に“いい話”として落とすのは構わないのだが、“いい話”に持ってく力が弱いでしょうこれは。ちょっと辟易するくらい家族愛!夫婦愛!絆復活!な感じでも良かったのに。息子の蜘蛛嫌い克服なんていうくだらないエピソードのために伏線張っといてあの「扉を開ける」ところを直接映さなかったりするのは何なんだ。落下シーンもちゃんと見せてくれなかったし、演出の詰めが甘いなあ。
主演のエディ・マーフィーはこの映画の救いになってくれてる感じ。キャストで問題なのは執事役のテレンス・スタンプで、顔はホラーっぽくて良いのだけど“お化け屋敷の執事”的なセリフ回し・身のこなしが板についてなくて見ててちょっと辛い。使用人コンビとか占い師とかの脇キャラは良かったのでもうちょっと出番があればなあ。あと、屋敷のセットは『ホーンティング』(→感想)に負けてると思った。オープニングクレジットは豪華で良かったのだけど。