ルール

またも見てしまった学園連続殺人映画。全く期待してなかったのに意外に面白くて得した気分。そりゃ『スクリーム』シリーズのような知的なおふざけは無いし、キャストもなんだか地味だし、画面も暗いばっかりであんまり綺麗じゃないが、スラッシャー映画としてはわりと正統派な作りが嬉しい。人がたくさん殺されて最後に(無理矢理な)意外な犯人が!な映画が見たい人には『ラストサマー』(→感想)シリーズよりよっぽどお勧め出来るかも。あと、何より都市伝説見立て連続殺人という趣向が良いな。このネタを十分活用出来てるとは言いがたいけど、新機軸だし、ちゃんとワクワク感を煽ってくれるので満足。都市伝説とか好きな人にもおすすめ。日本の都市伝説にもある「斧男」「暗闇男」のバージョン違いみたいなのが出てきて面白いです。
と、ここまで書いてあまり不満な点が見当たらないことに気づいた。B級映画だけに笑えるツッコミ所なら大量にあるけど(犯人不死身すぎ、とか、スライドで犯行動機説明って親切すぎ、とか)。強いて言えば、せっかく見立て殺人なのに途中から事件の発生が矢継ぎ早になって見立ての説明がされなくなってしまうのは不親切だよなあ、ってことぐらいか。あとエンディングはいらん趣向と言う気がした。うーん、自分、結構気に入ったみたいだ、この映画。