キングピン ストライクへの道(背景色でのネタバレ含)

サッカーじゃなくボウリングで、コーチが主人公で、肝心の試合にもコーチが出場して、その上負けちゃう『少林サッカー』、という感じ。いや、違うかな。ともかくかなり捻じ曲がったストーリーで、それまでの伏線を無視するかのような予想外の展開が頻出するので見ててなかなか気が抜けない。これはベタに落とさないいい根性と言うべきなのか、意味もなく捻くれてると取るべきなのか微妙だなあ。とりあえず、途中少し退屈な部分がありつつも見終わった後はわりと爽やかな気分になれたので良しとしよう。
ファレリー兄弟監督作なので例によって障害者ネタ・被差別者ネタが多く含まれているのだけど、なんだかいつもより毒気が少ない。度を越した感から生まれる陽性のバカさがない……と思ったら脚本のほうには彼等関わってないようで、たぶんそのせいですな。アーミッシュがみんなでぎこちなく歌い踊るエンディングは良い感じ。