ラストサマー2

前作(→感想)のラストでの出来事は夢だった、というフォローが冒頭に挿入されているのにまず笑った。別にそんなところで辻褄合わせなくてもいいのに。今回のストーリーは、前作の生き残りである主人公が仲間とクイズで当てた孤島旅行に出かけた先で死んだはずの鉤爪男が出没!またも死体の山が!という、前作よりさらに型にはまったもので、その分安定感が出てていいかも。一応意外なオチも用意してあるし、人が殺される際の雰囲気の盛り上げ方もそこそこ上手くいってると思う。無理矢理なお色気シーン(日焼けマシーンに入るため水着姿になった主人公、そのまま閉じ込められる!助けて!ってやつとか)も良いな。全体的に、前作より安っぽい悪趣味さが増していて好ましい。
そんな悪趣味さを裏切る意味でダメなのは、「誰が生き残るか」の問題。明らかに必然性のない生き残り方をしている人物がいるのは興醒めだ。なんか妙にその人物のアクションシーン多かったし、キャストとそのファンへの配慮なんだろうか。知らんけど。とにかく、この話で生き残るべきはあの“二人”だけなのだから、そのへんはちゃんとしてほしかった。
あ、さすがにパート3は作られていないのですね。そりゃそうだろうな。