ニューヨークの恋人

期待したほどではないかな。ヒュー・ジャックマン様の目が眩むほどのジェントルマンっぷりは勿論期待通りなのだけど、それが必ずしもロマコメ的「うっとり装置」を強固にすることにはつながっていないという感じ。もっと!もっとうっとりしたいのに!やはりヒューとメグ・ライアンが時空を超えて結ばれるほどの運命の恋人には見えないというところに問題があるんだろう。「何故惚れ合ったか」なんてことすら観客に考えさせないくらいの強引な納得のさせ方が必要だな。メグ・ライアンは最後に元彼とよりを戻す、という展開を(僕に)期待させるようじゃまずいでしょ。でもそう思わせるくらいその元彼とか弟とか脇役のキャラ描写が良かったからそこは褒める。
それにしてもヒュー・ジャックマンはやっぱりやっぱりかっこいい。素敵。この人は穏やかな表情をしてるときとしかめっ面のときの表情にかなり落差があって、こういうロマコメ映画ではその落差が生み出すある種のセクシーさが具合良く拝めていいな。あくまでロマコメの域をはみ出ない健全なセクシーさであるところがポイント。ああ、たまらん。