X-MEN

あからまさにキャラモノ的楽しみ方ができそうな映画は最近なんとなく避けてたのだけど、見ちゃったよ。思ったほど正しいキャラモノじゃないけど面白いですな。映画版作るにあたってウルヴァリンを主役に据えたのが上手くいってるみたいだ。マイノリティーへの差別云々よりも、ウルヴァリンとローグを主軸にしたやさぐれた大人と傷ついた女の子のドラマが話を引っ張っていってるように感じられて、でもそのドラマ部分が個人的にツボなので問題なし。ローグ役の女の子がビジュアル的にちょっとキツいのも誤魔化されちゃったくらい。しかし差別されるのは嫌だから差別する側の人達も同類にしちゃえ、というマグニートーの作戦はお茶目だな。少しばかり共感する部分が無くもないけど。
さて、キャラモノとしてはあまり正しくないと言いましたが、せっかく各々違うミュータント能力だのミュータント学園だのいくらでもキャラモノをやれそうな下地が整ってるのに、一作目だけだとウルヴァリン一人勝ち状態で他のキャラはそれほど輝いてない印象なのはやはり勿体無いなあと。全体的に脇キャラの扱いに無頓着でいけない。もすこしミュータント能力を有効活用させてやってもいいんじゃないかね。あと、三角関係ネタを引っ張る気ならサイクロップス役の俳優の存在感の薄さをなんとかしたほうがいいと思うな。次作に期待。
いやーそれにしてもウルヴァリン役のヒュー・ジャックマンはかっこいい。ウルヴァリンのキャラ設定が意外に温厚で優しくて紳士的なのもあってちょっと冗談じゃないくらい魅力的。他の出演作も見ずにはいられないな、これは。