大倉崇裕『無法地帯 幻の?を捜せ!』

いや、何が嬉しいって年が変わって最初に読了した本がこんなに萌え萌えな本だったってことが嬉しいなあ。とりあえずやおらーの方々に薦めたい。モロに王道なカプ萌え*1ができるのでお楽しみに。あ、別にそっちの趣味がない人でも安心して読めるものなのでご心配なく。
さて、この人の本は初めて読んだのだけど、なかなか読ませるじゃないか。リーダビリティバカ高。この本って一応ラストで意外な展開をして見せはするものの、ミステリー的要素はおまけみたいなもの。話の軸になってるのはレア物のプラモを探す三人の男が奔走する様をスリルとサスペンスたっぷりに演出して描くストーリーで、これが盛り上がる盛り上がる。格闘ありカーアクションありでかなり燃える(萌える)。迫力とかよりも“アクション萌え”を重視してるかのようなアクション描写が実にいいなあ。
重要なモチーフになってる食玩だのソフビだののヲタク世界についての描写はも作者自身そっち方面のヲタクだというだけあってすごいリアリティ。へー、この世界ってこんなに発展してるのか、と思える。とにかくがつがつ読めて後味すっきりな良質エンターテインメント本なので読むといいよ。やおらー諸氏は特に。

*1:キャラクターとキャラクターの組み合わせ(カップリング)に萌えること。