ガタカ

うわあ。えーと、未知なる物への憧れってやつはタチが悪いなあ、って話ですな。ロケットなんてなければ良かったのに……なんて思ってもいないけど。と言うか、本当に面白いし、萌えるし、僕にとってかなり理想的な映画という気が。ラスト付近でちょっと泣いたし。
で、何が面白いかって言えばやっぱり主人公ヴィンセントの宇宙への憧憬(陳腐な言い方をすれば“痺れるような熱情”ってやつだな)が強くこっちに伝わってくるところ。見ていて思いっきり感情移入せずにいられないもんな。これっていうのはこの映画、SF的小道具が全般的にチープな感じで昔のSF映画風なところからしても“夢見ていたあの頃への郷愁”みたいなものなんでしょうな。ノスタルジックだけどうざったくなくてよろしい。
あ、あとヤオイストの方々がこの映画に惹き付けられるのも全くもって納得。ヴィンセントとユージーンの関係は非常にロマンチックだ。ヴィンセントとアイリーンのそれよりも、ずっと(これは僕の趣味の問題もあるだろうけど)。