ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』

別にユヤタンのネット連載に触発されて読んだとかじゃないですよ。さる事情から。
さすが有名すぎるくらい有名な作品だけあっていろんな翻訳が出てるみたいだけど、僕が読んだ新潮文庫のバージョンはなんだかイメージと違う感じ。もうちょっとレトロ感のある訳のほうが良かったかも、と思いつつもこれはこれでよし。
中身については今更どうこう言うのもなんだが、まあ面白かった。全く冗談みたいな世界に迷い込んでも翻弄されるどころか全く動じずにひたすら自分の論理を暴走させるアリスの電波っぷりが読んでてとても楽しい。想像してたほどのロリ的なエッセンスはなかったけど。
にしても最後のお姉さんの語りが余計に感じられるなあ。そんなこと言われなくてもわかってるから!と言いたくなる……。ここでちょこっと興醒め。もすこし夢見させてくれてもいいじゃないか。
あ、あと挿絵もどうかと思った。ロリ的観点から見てどうなんだ、あれは。ダメなんじゃないのか。