2005-04-02から1日間の記事一覧

倉阪鬼一郎『冥い天使のための音楽』

奇妙な塔を伴った古い洋館。その庭には、“彼”が作り出した死体が埋まっている。死体の数が増えるたび、“彼”の館は完成に近づいていき、ヴィオラ奏者の香子は少しずつその企みに巻き込まれてゆく……というお話。 あの倉阪鬼一郎がミステリー・リーグで何書いた…

福澤徹三『廃屋の幽霊』

例によってオーソドックスな筋書きに捻りを加えた怪談×7を収録した短編集。さすがにこの作者の書くものにも慣れてきたせいか、先の展開が読めすぎてしまって若干興が醒める部分はあったものの、全体的には『再生ボタン』(→感想)に匹敵するくらい粒ぞろいな…