ダーク・ウォーター

オリジナルの『仄暗い水の底から』はあれはあれでいろいろ問題のある映画だったけれど、これに比べるとすごく面白かったなあ、と思える。もう、怖くないのなんのって腹立つくらい。主人公の娘がトイレで怪異に遭うシーンなんて何かのギャグかという感じだった。それに母娘と幽霊が抱える同種の孤独感が全然伝わって来ないよー。そのへんを描いてこそクライマックスで覚悟を決めて娘を守る母の愛が感動的なものに映るのに。
出演者の中で映画とは無関係に光っている(だってこの役必要ないし)のがティム・ロス。カッコいい。でもやっぱり出す意味はないな。あと、ロケ地のルーズベルト島はよく撮影許可したな。この映画観た後で住みたがる人なんていないでしょうに。