愛についてのキンゼイ・レポート

いやービル・コンドンえらいえらい。さすがゲイ監督。誤った性知識や理不尽な性道徳の犠牲者への暖かい視線が感動的。キンゼイ博士が父親の面接調査をするシーンは泣けた。最終的には最近よくある「波乱の人生を歩んだ偉人とその妻」モノになってしまうのが若干物足りないけれど。あと、カップルで観に行くとデートが台無しになりかねないので注意。
主演のリーアム・リーソンは頑張ってるし、悪くないのだけど、“いい人”に見えすぎる気も。キャストで僕の目を引いたのは何と言ってもキンゼイ博士の第一の助手役ピーター・サースガード。な、何この男!上目遣いで男を“誘う”目つきがエロすぎる。今後この人にはゲイ役しか回ってこないのではないかと心配です。そうなれば僕は嬉しいが。


余談ですが、自分の体験談を話すレズビアンの女性を観て、このキンゼイ・レポートが果たしたような役割を今はインターネットが果たすことも多いんだろうなあ、と思った。インターネットで自分と似たような人が結構いると知って、勇気付けられたセクシャル・マイノリティーの人は多いはず。