ジョン・ソール『闇のなかの少女』

少年少女虐待ものの大家だということで、一作読んでみました。被虐体質のグズ少女が母親からは虐待され、優しい(ように見える)異母姉からは陰でこっそりいろいろ仕組まれて……という展開は『隣の家の少女』よりストレートにイヤ小説で立派立派。ただ、最初っから匂わされている通りのスーパーナチュラルなオチが付いてしまうラストは上手くなくて、ちょっと興醒め。
面白かったので、代表作とされているらしい『暗い森の少女』あたりも読んでみてもいいかな。