小山正とバカミステリーズ『バカミスの世界』

今頃買って、今頃読みました。なかなか体系的なブックガイドになっていて役に立ちそう。ただ、バカミスという言葉が広義になりすぎな感はあるけれど。バカミスとユーモア・ミステリは分けてほしいな。
全コンテンツ中の白眉は折原一による「バカミス試論」。この人明らかに根っからのバカミス作家(それも天才的な)なのに、それに無自覚なあたりが泣かせます。霞流一バカミス実作例「わらう公家」もなかなか。
巻末のバカミスベスト100作中、僕が既読なのはわずか16作でした。うーん。やはり『魔女が笑う夜』くらいは押さえておかねば。