トルク

ヤクの売買の罪を着せられ海外に高飛びしていたバイク好きの主人公が地元に帰ってみれば、前から目を付けられてたFBI捜査官には追われるわ、さらに殺人の罪まで着せられるわで大変。でもヤバくなったらバイクでぶっ飛ばせ!というお話。
白人率と知能指数の低さからして『ワイルド・スピード』のバイク版という感じ。でも白人の権化みたいなルックスのポール・ウォーカー主演の『ワイルド〜』に比べると主人公が中途半端にむさ苦しくて入りにくい。黒人バイク族首領役のアイス・キューブも温厚そうな顔で迫力がないし、この二人よりキザなFBI捜査官のほうがキャラ立ってるってのはどうかと……と思ってたら、そんな展開かよ!
でもまあやはりバイクで高速走行するシーンは迫力があって目に楽しい。砂漠周辺ばかりじゃなくて、どうせならもっと町中を駆け抜けてほしかったけど。ラスト、主人公がY2Kっていうマシンのエンジンを噴かすと周りの人が吹っ飛び、走り出せばガラスというガラスは割れて女性のスカートがめくれるというバカ丸出しの“高速”描写は面白かった。CG処理も許しちゃう。
で、個人的にはFBI捜査官役のアダム・スコットに注目なわけです。この人にはまたこういう役やってほしいな。ヒロインのモーネイ・マザーも可愛かった。