スクービー・ドゥー2 モンスターパニック

前作から変わらず人気者のミステリー社の面々だが、博物館のオープニングイベントを謎の怪人に襲われ、面目丸つぶれ状態。怪人の正体を捜査するも逆にモンスターの大群を町に放つことになり、さらに落ち込む彼等だったが……というお話。
前作同様どこもかしこも寒々しい映画なので、ごく一部の人以外は観なくていいと思われます。僕はマシュー・リラードもサラ・ミシェル・ゲラーもフレディ・プリンゼJr.もセス・グリーンもティム・ブレイク・ネルソン(なんだか可哀相な役所)も好きなので観てしまったけど。でも、最初っから最後までつまらないだけかと思いきや面白いシーンも少しはあった。人間キャストと一緒にいるとどうしても違和感の拭えないCGキャラも例えば夜の闇の中なら結構魅力的な動きを見せてくれるし、ボス戦が何故か馬上槍試合(『ロック・ユー!』のあれね)だったりするのは楽しい。
それでもやっぱりメンバー各々が自分のアイデンティティについて悩むストーリが脚本に不備がありすぎて全く見えてこないのは問題で、そこさえなんとかなってたらもう少し支持してもいいのにと思うことしきり。まあ、マシュー・リラードの力入りすぎて「寒い」も「痛々しい」も通り越して「怖い」域に突入した演技は見物だし、メガネ君セス・グリーンはファンには必見でしょう。ちなみにパフィーが歌うエンディング・テーマには全く違和感を感じませんでした。