小沢健二『刹那』

今頃買って聴いてます。知ってる曲ばっかりだけど改めて聴いてもやっぱり素敵。「強い気持ち・強い愛」はもう、なんて幸福感に溢れた曲だろう!って思ってしまうし、「さよならなんて云えないよ」は発売当時あまり好きじゃなかった記憶があって、でも今聴くとこれは絶妙なお別れの予感を醸し出している曲じゃないか。♪坂降りながら♪の「降り」が好きだ。「夢が夢なら」はパワー4割減の「天使たちのシーン」みたいな感じで聴けてこれまたよし。
ちょっと思ったのだけど、この人の曲ってキーの高さがスライドする(転調する、って言うのか?音楽用語はよくわからん)ときに幸福感だとか切なさだとかがバーッと噴出するのが多いような気がする。この噴出具合は素晴らしいと思う。ほんとに。
しかし「それはちょっと」の歌詞はすごいな。当時(王子様時代)のオザケンにこんなの歌われたらファンは悶絶したことでしょう。意外にトライセラトップスとかもこういう路線で行けるんじゃないだろうか。和田君ファンは悶絶すると思う。