ノー・ルッキング・バック

なんとも地味な映画でした。ラブコメは好きなんだけどこういう落ち着いた恋愛映画って苦手かも。いや、この映画がどうも面白く感じられなかったのは結局のところ恋愛映画ですらなさそうだからかな。田舎住まいで30過ぎ独身の女主人公が誠実だけどときめかないジョン・ボンジョヴィとだらしないけどつい心が惹かれてしまうエドワード・バーンズの間で揺れ動くというストーリーなのだけど、結局オチはそこかよ、って感じ。僕の趣味としてはもう少しロマンチシズムが欲しいなあ。
ボンジョヴィ様は実に綺麗で、そこんとこは十分堪能した。自分がこの主人公の立場だったら迷わずボンジョヴィを選ぶのに……とか益体もないことを考えてしまうのもこの種の筋立ての映画の常ですな。まあエドワード・バーンズのほうも主人公が惹かれることに説得力がないほど魅力がないわけじゃなくて、ちゃんとだらしない女たらしに見えるからいいのだけど。