エリス・ピーターズ『聖女の遺骨求む』

修道士カドフェルシリーズに手を出してみた。これはその一作目。
んー、あんまり印象に残るものがないなあ。意外な犯人も独創的なトリックもないのは別にいいのだけど、裏表紙のあらすじから想像していたようなサスペンスフルな雰囲気もないし。いや、のどかな雰囲気のミステリってのも好きだけど、そうなると今度はユーモアが足りない気がする。所々で妙にマジな空気を醸し出してしまっているのがいまいち入り込めない所以かも。でも腐敗した修道院上層部と一部の敬虔な信者達っていう構図から想像されるようなありがちな感じにしてないのはよし。犯人をあの人にしたのが良かったな。
キャラモノとしては別になんてことなかった。ちょっと期待してたのに。