呪怨(劇場版)

さすがに慣れてきちゃってもう全然怖くない。とは言え、怖くないのはこっちの問題だけじゃないだろうな。一番まずいのは元刑事の遠山があの家で時空を超えて未来の娘に会ってしまう場面。あそこだけ妙にスウィートな雰囲気が漂ってて浮きまくり。もっと怖がらせに集中しましょうよ。あとこの劇場版では伽椰子と俊雄が協力(?)して襲ってくることが多かった気がする。ビデオ版のときみたいに一人ずつのほうが怖いと思うのだけど。更に剛雄に取り憑かれた人間というネタは致命的に怖くないので以後封印したほうがいいぞ、きっと。
他にも、伽椰子がところどころで黒いのはなんか違和感、とか、黒猫の群れが明らかに人形が混じってるとか萎えポイントは多し。やっぱりビデオ版の1が一番怖かったなあ。まあ勿論それは初見の衝撃ってもんも関係してるだろうけど。
なんだか貶してばっかりなので一応褒めておくと、相変わらず時系列ごちゃごちゃで錯綜しまくりなオムニバス形式はミステリ読み的に面白い。あと、エレベーターのシーンとかで新たな怖がらせ方を開拓してるのは好ましい。基本的にはたぶん好きな映画。
でも推定少女の主題歌だけはやっぱりやめといたほうが……。