田中啓文『邪馬台洞の研究 私立伝奇学園高等学校民俗学研究会』(背景色でのネタバレ含)

シリーズ二巻目ということで、相変わらず駄洒落にまみれてます。このシリーズは軽いノリが売りなのでお得意のグロ及びゲロはなし。なので、この作者にそっち方向の要素を期待してる人は読まなくてよし。
と言うわけで、随所随所に挟まれる駄洒落がとっても微笑ましいだけの作品。楽しいなあ。一応学園モノということでキャラクタ描写も安っぽいなりにそこそこで、これまた微笑ましい。特に主人公の女の子の大食い描写は実にこの作者っぽい能天気さで良いー。あとは個人的な好みを言うなら保志野君が好きだ。性格豹変体質萌え。
えー、で、集中(一応連作短編集なのだ)ベストは何かな。表題作が一番バカバカしくて好きかも。邪馬台国ネタもこの人の手にかかるとここまでくだらなくなるのだねえ。すごい。「死霊洞の研究」の大オチも好きだ。あれはラドンだったという解釈でいいんだよな?こういうマニアックさはロマンチックで好きなんだってば。