ファウストVol.1

□「ドリルホール・イン・マイ・ブレイン
 最近の舞城だなー、という感じ。オチは例によって良くも悪くもスッキリしない。しかし頭の穴とユニコーンの角でセックスするネタは結構ベタだがやはりときめいてしまうんだってば。そういうの弱いんだってば。
□「赤色のモスコミュール」
 このイラストには何の意味が……?まあそれはいいとして、予想したほど悪くはなかった。でもやっぱり「古い」と言うか、こういうの今更書かれても、という印象がぬぐえないなあ。ミナミ君も実はモヨコ先輩みたいな人だったら良かったのに。そういう落とし方をしてくれれば……。
□「新本格魔法少女りすか やさしい魔法は使えない。」
 はい、面白いです。つーかすごいな西尾氏。大人だな。この雑誌の執筆人の中で一番プロ意識が感じられる気が……。いやそんなことはないか。ともかくこういう容易く消費できるんだけどそれによって少しも損なわれない感じの作品は好きです。「だからずっと! 友達でいよーね!」とか結局尊大な性格なだけ?な主人公とか。可愛いじゃないですか。子供の可愛さってこういうのだよね、ってことで。それにしても27歳バージョンのりすかのイラストはちょっと……。
□「ロスタイム」
 小説書いてみたかったのか。そうかそうか。って感じ。
□小説以外
 鼎談とかで滝本にちょっと興味を惹かれたので本を読んでみるかも。御大インタビューは作家と編集者の賛美し合いで普通なら気持ち悪くなるところが御大の規格外のキャラクターでカバーされてる感じ。あと、「遊星からの物体SEX」とか「戯言一番」とかで和みました。